いろいろな動物の睡眠 3
棘波の頻度を指標にすると、脳波記録から活動と不活動の状態とを区別することは容易にできます。
筋肉を弛緩させて休息している状態から活発に活動している状態まで、いくつかの段階を棘波を基準にして分けることができるのです。
棘波の数と心拍数とは、逆相関の関係にあることもわかりました。
しかし、どの段階でも棘波が出現していて、その差異は統計的な程度の問題でしかありません。
休息中に「睡眠様状態」が出現していることはあきらかですが、どの時点から始まってどの時点に終わるかを、脳波のうえで特定することは困難です。
それゆえ、脳波を基準にした布団 羽毛での睡眠を定義することはできないわけです。
私の研究室では、ウズラの脳波と筋電図の記録から鳥類の眠りを調べてみました。
ウズラでは、脳波と行動との対応は完壁です。
覚醒もノンレム睡眠もレム睡眠も、脳波から厳密に定義できます。
ただし、レム睡眠は、エピソードの回数も長さもごくわずかです。