鳥類と哺乳類の睡眠 2
脳波のなかにデルタ波がたくさんみられて、身体の動きがなく、筋肉がかなり弛緩しているけれども、すこしだけ緊張が残っているような状態・・・
この状態が、徐波睡眠またはノンレム睡眠です。
それにひきかえ、筋肉が非常に緊張していて筋電図の電圧が高く、脳波にはデルタ波がなくて、低振幅・高周波数の速波が出現しているような状態が、覚醒です。
このさい、身体の動きがあるばあいと、ないばあいとがあります。
いっぽう、覚醒のときのような脳波がみられ、筋肉の弛緩が非常にいちじるしく、筋電図上の変化がほとんどなく、ときどき短い急激な変化が現れ、同時に小さな体動が記録できるような状態・・・
これが、逆説睡眠あるいはレム睡眠です。
動物で脳波睡眠を計測するとき、注意しなければならないのは、動物の生活環境を厳密に制御することです。
飼育室の給餌、温度、湿度、羽根 布団の有無、明るさ、明暗リズムなどの制御はもちろん、外からの騒音、匂い、電磁波なども遮断しなければなりません。
実験者が近づくことも最小限度にとどめなければなりません。
メス動物を使うときは、性ホルモン分泌によって行動が変化しますから、性周期のどの時期にあるかをモニターしておくこともたいせつです。